麻葉亭

たまに立ち止まるかもしれないけれど、前を向いて歩いていきたい

ちょっと歩いた公園で。

子供と近所の放置された公園を歩いた。
足元をよく見ながら歩くと、この時期にキノコが出ていたり、小さな飛び回る虫がハエではなくタマムシだったり、倒れかかった木の根元にアリ地獄の巣を発見したり。
若葉の陰には黒いオトシブミの仲間がじっと隠れていた。
どんよりした空の下でも、小さな命は時間を惜しんで活動している。

朽ちかかり、地面に転がっていた材をめくるとカブトムシの幼虫が眠っていた。
昨年の夏の終わりから今までの時間をここで育ってきた幼虫。このままサナギになって夏に飛び出してほしいと願った。

昨日、今日と念願のビロードツリアブも見つけたが、地面で休憩中の写真しか撮れなかったのがちょっと残念。

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(ビロードツリアブのオス。今日見かけたもの。この長い口吻で花の蜜を吸う)

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(ビロードツリアブのメス。昨日見たもの)


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何の食痕だろうか。虫の作った芸術作品。
大きさの違う葉っぱなのに、オトシブミの切り取った揺りかごはあまりに精巧で芸術的。
そして、この落ち葉も芸術的な模様。
人の知らない、わからない世界はまだまだたくさん。