麻葉亭

たまに立ち止まるかもしれないけれど、前を向いて歩いていきたい

日食とマンネンダケとアオバズク

今日は長文の雑感。

5月21日の日食を見ながら、太陽が徐々に隠れて日差しが弱くなると寒いなぁと思っていた。

それとは全く関係なく。
犬の散歩でいつも通るところに梅の巨木があったのだが、ある日突然切り倒されて更地になってしまった。その梅の木の根元にはマンネンダケという変わったキノコが生えていて、誰かのいたずらで蹴られたりしても、またそこから生えてくる強いキノコだったのだが、梅の木と共になくなってしまった。もう生えてくることはないだろう。

もう一つ。毎年、確実に暖かくなり始めた5月の夜、ホーホー、とアオバズクの声を聞く。静かな夜に響くその声を最初聞いた時は布団の中だったが、あまりの驚きにデジイチを掴んで探しにいった。近くにある雑木林と畑のところの電線にアオバズクはとまっていた。いけないと思いながらも遠くから真っ暗な中へ向けてフラッシュで写真を撮ると、黒の中に目だけが2つ光った写真が撮れた。それが、畑がつぶされ建て売り住宅が建ち、雑木林も縮小されると毎年来ていたアオバズクは来なくなった。

日食とマンネンダケとアオバズク。まったくつながりのない3つが、これもまた犬と散歩している時にふっと共通しているような気がし始めた。

地球という美しい星に人が住んでいて、地球の資源を消費しながら生きている。最近になって環境の保護が問題視されるようになり、有限な資源も憂うようになった。それは必要な大事なことだと思っている。でも、もし、太陽がくしゃみをしたら・・・。あの梅の木のように、あの畑のように、ある日突然太陽に何かがあれば、この地球は生きていけないだろう。日食のわずかな時間、太陽が隠れただけでも寒く感じるほどの力。
この地球は、自分たちの力ではどうすることもできない、大きな宇宙の中の1つの惑星だと思い知る。それでも、地球が健康で長生きできる努力は怠ってはいけないと思うけれど。

 

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写真は先日行った井の頭公園内の小道。緑と木漏れ日が綺麗だった。