麻葉亭

たまに立ち止まるかもしれないけれど、前を向いて歩いていきたい

ご馳走

通りかかった麦畑が黄金色に輝いていた。
その美しさにしばらく見入っていたが、ふと気付くとスズメやキジバトたちもその麦の恩恵にあやかろうと忙しく動き回っている。

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そのうちに、1羽のキジバトが怒った鳴き声で1羽を追い払い始めた。その瞬間、頭に浮かんだのは「蜘蛛の糸」。

少しでもたくさん食べて、少しでも長く生きぬく。
それは生き物の世界では鉄則。理想の世界と現実は違う。